みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

寝たきり防止!座る事の重要さについて!!

座ることの重要さ

横から見た車椅子に乗る人のイラスト(女性)

 

 寝たきりを予防する手段の一つとして、離床(車椅子に座る)やベッドの端に座る事が重要です。介護や介助する側は分かっていても介助量や身体的な苦痛によって積極的に行えない人も少なくないのではないのでしょうか。今回は寝たきり予防のために座る重要性やメリットについて簡単に紹介していきます。

 

座る事で得られるメリット

 ・より介助介護の負担が減るor維持される

  (ベッド上の生活だけでは寝たきり度よりが高くなる)

 ・横隔膜が下がって呼吸の取り込みが良くなる

 ・肋骨の動きが改善しやすい

 ・身体や首を支える筋肉を使って姿勢を保ち、筋力を維持する

 ・咳をしやすく(痰を出しやすい)、肺炎を予防する

 ・肺の多くの部分に空気が入りやすい

  (寝たきり状態だと体のした部分に空気が入りにくい)

 ・目線が変わって刺激が様々な刺激が入る

 ・足裏からの感覚によって体の力が抜けやすい

 ・背中の圧迫を解放する事で自律神経が刺激される

 ・目が開きやすくなる。意識がはっきりしやすい。

などなどがメリットとしてあげられます。全くの寝たきりの人であればまずは一日最低でも20分程度は座れるとよいと思います。

 

 座る事の重要性としては、一番は意識がしっかりする(覚醒の向上)点です。寝たきりになってしまうと様々な刺激が少なくなります。座ったり立ったりする(抗重力姿勢)を取る事で脳の網様体という部分が刺激され、意識がしっかりしやすいです。意識がしっかりすることでその人らしい訴えや会話・表情・仕草などが可能になります。寝ぼけた状態ではこちらのお願いや協力も得られにくくなってしまい余計に介護・介助が大変になってしまう事も有ります。

 

 二つ目は呼吸関係です。座る事で、横隔膜が重力によって下に下がりやすくなり呼吸がしやすくなります。そうなると肋骨の動きが出やすくなり、また肺炎の予防にも効果的です。ちなみにギャッジアップであれば30°程度から横隔膜が下がると言われています。一つの目安にしてみてください。

 

最後に

 長時間座りっぱなしも体に良くないのでその人の耐久性なども考慮して座る時間は検討しましょう。リハビリや看護師などのスタッフに相談してみてくださいね!

 


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