みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

パーキンソン病の歩行動作のポイント

 

パーキンソン病の歩行動作のポイント

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パーキンソン病の方の歩行の特徴は3つあります。

すくみ足

すくみ足は歩く環境によって起こることが多く、起こりうる環境は利用者さんによって違います。

すくみ足が出やすいのは下記のような時です。

・方向転換が必要なとき

・歩き始めたとき(一歩目がでない)

・狭い場所を通るとき

・目標の場所に近づいたとき

 

突進歩行

歩いているうちに早足になってしまい、自分では止められなくなってしまいます。

前方だけでみられると思われがちですが、後方や側方でもみられる現象です。

突進歩行が出やすいのは下記のような時です。

【前方に突進しやすい】

・長い直線の通路

・一定時間歩き続ける場合

・坂道の下り

【後方に突進しやすい】

・開き戸を開けようとしたとき

・高いものを取ろうとしたとき

・方向転換するとき

 

小刻み歩行

歩くときの歩幅が狭くなり、極端に小股の歩行になってしまいます。

歩行に加えて、注意がほかに向けられると、小刻み歩行が顕著になる傾向がみられます。

注意がほかにむいて小刻み歩行がでやすいのは下記のような時です。

・突然の来客で玄関まで移動する

・電話が鳴ったので対応しようと移動する

・歩行中に話しかけられる

・手作業をしながら歩く

・水の入ったグラスをもって歩く

・トイレに間に合わないと考えながら歩く


ポイント①目印をつける

歩きはじめや、方向転換を行うことが多い場所の床に目印をつけておくと、足をその印に向けて踏み出しやすくなります。

 

ポイント②まっすぐな動線になるように家具を配置

方向転換が多い、足元に物が多い、道幅が狭いといった環境は足が出づらい原因になります。
家具は道を邪魔しないように配置しましょう。

また、フロアマットなどは、歩行時に足先が引っかかりやすいので使用をひかえましょう。

 

ポイント③早めに福祉用具を導入して慣れる

杖や押し車の使用は、必要最小限にとどめたいと考える方が多いです。しかし、多くの方は新しい動作を覚えることが次第に苦手になるようです。早い時期から杖や押し車の使用に慣れておきましょう。

 


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