みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

~介助のコツ~移乗の時に足が出ない人の介助方法:安全第一で行いましょう!

移乗の時に足が出ない原因と対処法

 

f:id:mik-taikoban:20200609133538p:plain

 移乗や立ち上がった後に足が出にくく、介助が大変な家族さん・利用者さん・患者さんはいませんか?リハビリの場面では、比較的頻繁に見かけます。特にパーキンソン病の方では、高い確率でこの初めの一歩や移乗の時に足を一歩一歩踏みかえて方向転換することが苦手です。

 

 介助する側としては、たんに介助量の増大だけでなく焦りや不安なども相まって身体的・精神的な負担も大きくなります。このような方の介助方法について考えてみました!

 

 大きな問題として、つま先重心になっていることが多いです。止まった状態から一歩足を出すには、一度反対側の脚の踵に体重が乗らないと一歩が出にくくなります。この踵への重心移動ができていない人は、高い確立で歩くときの一歩目が出にくくなってしまいます。移乗の時も同じです。

 

介助の際に気を付けたいこと

介助者が前に引っ張りすぎている

 立ち上がりの介助をするときに介助者が前に引っ張りすぎると、つま先に重心が移動してしまい次の一歩が出にくくなります。

立つときに足を引きすぎている

 立つときに足を引くことで立ちやすくなる一方で、足を引きすぎていると、つま先重心になってしまい次の一歩が出にくくなってしまいます。

 逆に手を遠くに伸ばして立つ・移乗している人もつま先重心になってしまい、方向転換が難しくなります。

体が左右どちらかに倒れている

 体がどちらかに倒れている・傾いている場合は、左右の重心移動ができなくなり、方向転換が難しくなります。

 

対策

事前にお尻の位置を車いすに近づけましょう

 移乗する前に、車いすとお尻の移動距離を少なくすることで方向転換の歩数が減り、楽に移乗が行えます。

 

寝ている姿勢を整えましょう

 実は、移乗をするときには座位姿勢が重要です。そして座位姿勢には寝ている姿勢が重要です。移乗を行う前に、寝ている姿勢をできるだけ真っ直ぐな姿勢に整えてから起き上がって、座って、移乗するように心がけましょう。

 

リハビリのスタッフに聞きましょう

 一番効果的で、一番早いのがリハビリのスタッフに聞くことです。リハビリのスタッフからどこが困っているか聞かれない場合は、積極的に質問してみてください。質問されて嫌に思うリハビリスタッフはいませんし、むしろ喜んで教えてくれる人の方が圧倒的に多いはずです。

 

立ち上がりの対策はこちら↓↓

mik-taikoban.hateblo.jp

 

訪問看護ステーション太鼓判では、その他の日常生活動作での動きやすい方法や過ごしやすい環境へのアドバイスを適宜行っています!


訪問看護・リハビリのご依頼やご相談は
みき訪問看護ステーション太鼓判まで
お電話ください

0794-60-5073
(スマホで番号をクリックすると
電話がかかります)