パーキンソン病の着替え動作のポイント
パーキンソン病の着替え動作のポイント
Point①椅子やベッドに座って
着替えは、バランスをくずしやすいので、椅子やベッドに腰かけてゆっくり行うようにします。
Point②脱着のしやすいものを
動作が小さくなったり関節を動かせる範囲が狭くなるため、
・素材は伸縮性があるもの
・袖を通しやすいように前開きの服
・ズボンはウエストがゴムのもの
など、脱着しやすいものをオススメします。
介助のポイント
Point①上着を着るとき、脱ぐとき
手が「そで口」から出しにくい時は、動きにくい側の手から「そで」を通す、両手を「そで」に通してからかぶるなどの工夫が必要です。
脱ぎにくいときは「後ろえり」を持って引き上げましょう。
手を抜く時は「そで口」ではなく肩部分を持って下ろしましょう。
Point②ボタンをかけるとき
穴にボタンを通すのではなく、逆にボタンに、穴を合わせるよう意識することで動作可能なときがあります。
Point③ズボンをはくとき
ズボンの「すそ」から足先を出しにくいときがあります。最初にズボンの「すそ」を束ね、足首に輪を通すように行いましょう。
Point④靴下をはくとき、脱ぐとき
足を浮かせて靴下を着脱することが困難になります。このとき足を組む、あるいは木片や台などを利用し、つま先を浮かせた状態で靴下に足を入れましょう。
次に足の位置を変え、かかと部分を浮かせた状態で靴下を引き上げます。脱ぐときは逆の手順で行います。