パーキンソン病の入浴動作のポイント
パーキンソン病の入浴動作のポイント
Point①衣類の脱着
脱衣場にも椅子を置けば、転倒の心配もなく、衣類の脱着がしやすくなります。
Point②浴室の移動
床が濡れている、足下が暗くて見にくいなど『危ないなぁ』と感じるときに足が出にくくなります。手すりや滑り止めマットの設置、照明を明るくするなど、安心感を与える工夫がお風呂場の移動を容易にします 。
Point③体を洗う
特に背中が洗いにくいと話される方が多いです。このとき動きを単純にする工夫が有効です。両手に力を入れて交互に引っ張るのではなく、一方の手はタオルをにぎる、他方の手でタオルだけで引っ張るよう意識して動かしましょう。
長めのタオルや輪つきのタオルなどがオススメです。
Point④浴槽の出入り
動作や手順は、まったく変えてしまうのではなく、目印や手すりを設置し、慣れた手順で行えるようにしましょう。
立ったまま浴槽をまたぐ動作を長く続けるためには、早めの手すり設置やすべり止めマットの設置などの工夫できるだけ早期に実施し慣れておきましょう。不慣れな環境や状況で動作を行うときには、しっかりと段取りを考え、動きをイメージしてから行いましょう。
座って浴槽をまたぐためのイスやバスボードの利用はかえって動作を困難にする場合もあります。