みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

進行性核上性麻痺という病気について~リハビリ編~

 

この記事は前回記事の続きです↓↓

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進行性核上性麻痺のリハビリ

 進行性核上性麻痺には、タイプがいくつかあり、症状が少しずつ違いますが、多くの方が以下の経過をたどると言われています。

・歩行障害(よく転ぶ)・性格の変化、認知症

・しゃべりにくい・目が動かない

・食べ物、飲み物を飲み込みにくい

・排尿障害・肺炎

体幹、首が固くなる

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 リハビリではこれらの根本的な解決はできません。しかし二次的な問題を予防したり、症状を緩和させ、その人が安全に少しでも快適に過ごしていけるようなお手伝いをする事が可能です。

 

実際のリハビリ

・肩、首のストレッチ

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 眼球の動きが悪くなると、顔や首を動かして目の動きをカバーしますが、高齢になって来るとこの部分の可動性が低くなってきます。また、首が後ろに沿って固くなるという症状も認められるため、眼球の動きの代わりと筋肉を緩めることは重要となってきます。

・呼吸練習、胸郭のストレッチ

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 進行性核上性麻痺の方は肺炎になる確率が高く、肺炎になる前から呼吸練習・胸郭の可動性を出していくことは重要です。

 

・日常生活の動作練習

 特に初期では転倒を繰り返したり、危険な動作が増えてくるとどうしても動かない方の提案を家族様や周りの方にされ、できる動作もできなくなってしまうというケースも大いにあります。全てをやらないのではなく、専門のリハビリスタッフと本人・家族が安全に行える方法や安全な環境を整えるのも重要になってきます。

安楽に行える動作指導なども行います↓↓

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・バランス練習

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 筋力低下などの理由でバランスが悪くなっていたりすくみ足が出ている場合には、運動やバランス練習を行う事で、改善する場合もあります。少しでも転倒リスクを減らしていく事が重要です。足首のストレッチや前方に重心を移す練習ですくみ足が一時的に改善するケースもあります。

 

・歩行練習

歩行器のイラスト

 筋肉の廃用予防を目的に実用的な歩行ではない介助下での歩行だとしても歩行練習を行う場合があります。歩行への意欲が高い方も少なくないです。介助での歩行で安全に行う事が可能になることでその方の生活の質を高めることが出来ます。

 

 一人一人症状や病気の進行スピードが違います。その人や家族の希望に合った安全な生活に近づくことが望ましいですね。わからない事はお近くの専門職に聞いてみてください。

 

 

進行性核上性麻痺がどんな病気かはコチラ

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