変形性膝関節症のリハビリ:痛みを減らすために~自分でできるリハビリ編~
変形性膝関節症のリハビリ
変形性膝関節症のリハビリでは、
①膝の柔軟性を維持または向上させる
変形性膝関節症では膝の軟骨がすり減ることが有名ですが、この軟骨には神経が通っていないため、軟骨が原因で痛みが出ることはありません。では、どこから痛みがきているのかというと、実は膝回りの組織の柔軟性が低下しているだけで痛みが出ているケースがあります。まだ膝は変形していないと言われているのに膝が痛いなどというケースにはこの柔軟性が低下している可能性が高いです。
実際に柔軟性を出す方法としては、膝のお皿を動かす事です。
手(親指)を使ってお皿を上下左右に動かしてみましょう。
・膝は伸ばした位置で行いましょう。
・膝の力は抜きましょう。
・各方向に30~60秒間伸ばしてキープしましょう。
②膝周囲の筋力を鍛える
・仰向けや、長座でも可能です。
・踵を遠くに、つま先をたてて膝を伸ばしましょう
・椅子に座っても膝を伸ばす運動は可能です。
・この時も可能な限りつま先をたてて膝をしっかり伸ばしましょう。
③必要に応じて減量
体重が重いと、膝にかかる負担が増えます。それに耐えれる筋力があればいいのですが、筋力低下されている方が多いです。肥満の方は膝回りの筋肉を鍛えながら減量するのが一番効果的でしょう。
減量を行うには、有酸素運動と食事のカロリーコントロールが一番の近道です。膝に負担をかけない有酸素運動の例としては、エルゴメーター・エアロバイク(自転車漕ぎ)やプールでのウォーキングがおすすめです。
④バランス練習や動作練習
バランス練習や動作練習を行う目的ですが、体のバランスが悪いと、余計な力が入ってしまい、関節を固定させようと筋肉がこわばった状態が続きます。一方でバランスが良くなると、必要な時に必要な部分の筋肉を使うことが可能になる為、関節への負担や筋肉の負担が減り、痛みの改善や動作が楽に行えるといったメリットがあります。
例えば、立ち上がりに関してはこちらを見てみてください↓↓
⑤膝に負担をかけている原因となる姿勢・動作を改善する
実際に理学療法や作業療法士など専門のリハビリスタッフと行います。よくある例としては、
・膝とつま先の向きがばらばらになっている。
・お尻の筋肉をあまり使わずに動作を行っている。
等です。なにか不安があればリハビリスタッフまでご確認下さい!
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