変形性膝関節症のリハビリ:痛みを減らすために~概要編~
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症では、高齢者になるほどなりやすく、女性に多いのが特徴です。主な症状としては、膝の痛み・膝に水がたまる・関節、軟骨の変形などが特徴的です。
どんな症状
初期
特に初期では、歩き始めや立ち上がり・階段の昇り降りなどのなにか動作をする始めに痛みが生じる事が多いです。また膝の曲がりにくさを感じたり、膝の腫れ・膝に水が溜まっていると自覚することがあるかもしれません。
進行すると
痛みが強くなり、痛みが出る頻度が増えて来ます。歩くスピードが遅くなり、外出の制限や活動範囲が狭くなるなど実生活にも影響を及ぼしてしまいます。正座が困難になって、膝の変形を自覚するようになります。
なぜ膝は変形するのか
現在明らかな原因は分かっておらず、
・加齢と関節へのストレスが原因となっている一次性の変形と
・半月板など、膝周囲の外傷に引き続いて起こる二次性の変形とに分けられます。
変形のリスクが高くなる条件は大きく4つあります。
①女性
②肥満
③加齢
④外傷
肥満以外のリスクに関してはある程度どうする事も出来ないので、食事に気を付けながら膝に負担のかからない運動をすることが変形性膝関節症の予防には有効です。
変形性膝関節症の治療
基本的には、変形性膝関節症の治療は保存療法(手術をしない)が第一に選択されます。ただ、活動が著しく制限させるような痛みや膝の痛みによって生活が困るという場合には、個別的に判断されるべきです。
保存療法の内容ですが、
・リハビリ(運動療法)
・痛みどめの服薬
・ホットパックなどの物理療法
・膝関節に対する装具の作製
・インソール・足底版の作製などがあります。
膝の手術
保存療法で効果が出ない方や痛みが強すぎて生活への影響が大きい方などは手術を考えられる方が居ます。
膝の手術として、有名なのは人工膝関節置換術と呼ばれる損傷した関節面を取り除き、人工の関節に取り替える方法の手術で、全部取り替える方法と一部を取り替える方法があります。関節の損傷具合や肥満の程度、靭帯損傷の程度によって選択されます。
他にも高位脛骨骨切り術と呼ばれる骨を切る事で変形を矯正する方法もあります。膝を手術される前は不安に駆られて落ち込み方が多い印象です。
手術についてリハビリの立ち場からみると、手術してよかったと言われる方の方が多い印象です。もちろん手術後に膝は腫れていたいですし、動きにくくなります。ですが炎症が治まってくると、段々自在に膝を動かす事ができるようになって、リハビリをしっかり受ける事によって手術を行う前より動けるようになる方の方が圧倒的に多いです。
しかし、膝関節を手術する前に出来る予防はたくさんあります。次回の記事では、手術後のリハビリについても書きますが、膝に負担を掛けないような予防法にも触れて行きたいと思います。
次回は変形性膝関節症のリハビリ編について書いていきます。
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