寝たきり(要介護)になりやすい病気とは!寝たきり予防③
寝たきり(要介護)になりやすい病気
※平成28年度の厚生労働省「国民生活基礎調査」をもとに作成しております。
第5位:関節疾患
関節疾患とくくられていますが、いろいろな疾患が含まれています。有名なところで言えば、膝の変形(変形性股関節症)・股関節の変形(変形性股関節症)などです。そのほかにも頚椎症、変形性腰椎症などがあります。おそらくはほとんど関係ないとは思いますが、顎関節症・五十肩などもこの関節疾患に含まれるため非常に多いグループということがわかって頂けるかと思います。
ほとんどが原因不明である退行変性(一種の老化現象)によるものが多いです。痛みやしびれ、筋力低下が起こってしまい次に紹介する骨折や転倒につながることも多いです。
第4位:骨折・転倒
高齢になるほど筋力低下やバランス能力の低下が起こりやすい為、転倒のリスクが上がってしまいます。また、それだけでなく女性は骨密度の低下(骨粗鬆症)を併発していることが多いので、転倒すると骨折してしまう割合が男性に比べて多くなります。一度、転倒・骨折をしてしまうと筋力低下などの身体的なデメリットだけでなく、転倒への恐怖心が強くなってしまい閉じこもりなどの活動量低下につながることで寝たきりになってしまうケースも珍しくありません。
第3位:高齢による衰弱
これらは退行変性(老化現象)によってさまざまな身体的な能力が落ちてきた結果として寝たきりになってしまいます。老年症候群やフレイルという言葉もあり、複数の臓器や器官の機能が低下してしまいことで寝たきりにつながっています。
例えば、
・体重減少
・歩行速度低下
・握力低下
・疲れやすい
・身体機能低下
・認知機能低下
などが直節病気にかからない人でも年を重ねることで起こってきます。それに応じて活動量も低下し、寝たきりとなってしまうケースが多いです。
第2位:脳血管疾患(脳卒中)
※対象年によって1位の場合あり
以前は脳卒中=寝たきりのイメージを持たれている方も多かったと思います。しかし、現在では医療の進歩やリハビリの進歩によって退院時の重症度が下がってきています。それでも寝たきりにつながる第2位にランクインしている原因としては、脳血管疾患にかかると、麻痺だけでなく高次脳機能障害と呼ばれる(有名な失語症を含む)症状が出てしまうことも大きいのではないかと思います。また、脳血管疾患後の転倒率も高いとされています。実際に体は動くのに危険行動をしてしまったり、計算ができない、話すことができないなどの理由で自宅に帰ることができない人も多くいます。
第1位:認知症
※対象年によって2位の場合あり
認知症では、単にもの忘れだけでなく、
・見当識障害・・・時間や人、どこに自分がいるのかわからない
・記憶障害・・・物忘れ
・理解力低下・・・ルールの理解ができない、場にそぐわない行動
・判断力の低下・・・正しい選択ができない
などの症状が絡み合っています。その他にも、幻覚・妄想や徘徊、暴言・暴力など様々な症状が起こる可能性があります。重症度によって常に介護が必要な状態になる方も多くみられます。意欲の低下や閉じこもりなども認め、ほとんどの方が身体機能も低下し転倒の可能性も上がります。
まとめ
ランキング形式で書きましたが、おそらく寝たきりになった原因が一つだけというのは少なくて、上の5つが絡み合った結果として寝たきりになるのだろうと思います。みき訪問看護ステーション太鼓判では三木市の寝たきりを減らしてゼロを目指しています!何かご相談があればぜひよろしくお願い致します。