みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

歩けるのに動かないのはなぜでしょう?高齢者の転倒と転倒恐怖感について

 

高齢者の転倒と恐怖感

f:id:mik-taikoban:20200518130957p:plain

 

 以前の高齢者の転倒についての記事もご覧ください!

関連記事→

 

あなたの周りにこんな方はいませんか?

・高齢者

・転倒歴がある

・歩行は可能

・なのに動かない

どうでしょうか、医療・福祉・介護の業界であれば意外と多いかと思います。なぜこの人は運動しないのだろう、なぜ体に悪いと分かっていて寝たままなんだろう。という疑問を何度か抱えたことがあります。

 

一つの理由として、転倒恐怖感があります。

転倒恐怖感とは「身体能力が残されているのにも関わらず移動や位置の変化を求める活動を避けようとする永続した恐れ」と定義されています。

 つまり、動けるのに転倒が怖いという理由で動かないという人たちがいるということです。特に転倒経験がある人は、転倒への恐れから活動を控えようとする傾向があり、骨折を伴うと余計に顕著です。また、手の骨折(橈骨遠位端骨折)よりも足の骨折(大腿骨近位部骨折)の方がその傾向が強いと言われています。

 

転倒恐怖感がある人の負のループ

f:id:mik-taikoban:20200617104825p:plain

負のループ(転倒関連)

  上で転倒恐怖感がある人は、活動を控える傾向があると書きましたがこの不活動はさらなる不活動を生み悪循環を引き起こします。さらに不活動は痛みを増幅させることもあり、痛みの負のループにも突入していく為、特に注意が必要です。

 

 

 

転倒恐怖感とリハビリ

f:id:mik-taikoban:20200604160037j:plain

 転倒恐怖感を持つ人に対してリハビリを行うことは重要です。方法として、いくつかありますが、転倒恐怖感を持っている原因や活動量や運動機能が低下している原因を分けて考えたり、一連の流れとして考える必要があります。そこに痛みが加わったりするなど複雑化しているケースでは中々一筋縄ではいきません。しかし環境の調整や運動機能の向上、バランスの向上、自信をつけるような精神的なフォロー(フィードバック)によって改善するケースもあります。動けるのに動かない人に対してこの時期にリハビリのスタッフが関わることで要介護状態や寝たきり状態を防ぐことができるのではないかといわれています。

 

 どの部分もリハビリのスタッフは専門的な立場からアドバイスを行えます。迷っている、困っていることがあれば、気軽に相談してくださいね!


訪問看護・リハビリのご依頼やご相談は
みき訪問看護ステーション太鼓判まで
お電話ください

0794-60-5073
(スマホで番号をクリックすると
電話がかかります)