リハビリ事例①:一瞬でカラダが良くなった!?
実際に起こった事例について紹介
今回は、実際にリハビリ場面で起こった事例について紹介します。Aさんは高齢の男性の方で散歩をしたい反面、最近はふらつきが強くなってきていて転倒の怖さからあまり外に出なくなっていました。Aさんは一日中椅子に座ってテレビを見ています。椅子から立つのは、トイレか寝起きの際だけです。
最近はふらつくから歩かなくなってしまった。どうにもならないな。
どんな感じですか?ちょっと歩いてみてください。
実際に歩いてみるAさん。確かにふらついて危なっかしいです。
やっぱりあかんな。ふらついてまうわ。
確かに少し危なっかしい部分もありますね。じゃあもう一回だけ歩いてみましょうか!少し腰を持ちますので。
もう一度歩いてみるAさん
やっぱり持ってもらうと楽やな。ふらつきも少ないわ。
手を放しますよ...どうですか?
やっぱり不安定やな。でも一番最初よりかは歩けるな!
一回目の歩きよりもとっても良かったです!動かないと感覚や脳の準備もできないんですよ。動く・立つということは足に感覚が入って脳に情報が送られます。それってとても重要なんですよ!
分かった!明日から散歩に行くわ!
ちょっとまってください(笑)徐々に動いていきましょう。転倒してしまっては元もこもないですので。まずは生活の中で椅子から立ち上がる回数を増やしましょう。テレビを見ている時に1番組終わるごとに一度立ち上がって座りましょう。
分かった。やってみる!
このように普段動いていない人は何度か運動を行うだけで、ふらつきが減ったりする場合があります。ただ、一時的な効果であるため、徐々に体を慣らしていく必要がありますが。今回は一度歩いただけで、ふらつきが減ったと喜んで自主トレーニングの提案にも積極的でした。