リハビリ事例②:杖を使うと体によくない?
実際に起こった事例について紹介
今回は、実際にリハビリ場面で起こった事例について紹介します。Bさんは高齢の女性の方です。週に2~3回近所へ散歩されている意欲的な方です。最近はつま先が引っかかって転びそうになることが増えて来ているそうです。その中で杖を検討しているそうですが、、
最近、つま先が引っかかって転びそうになるのよ。
それは心配ですね。どうやって歩いているのですか?
近所の公園まで行くのよ!しかもノンストップで!やっぱり身体を使うと夜ぐっすり寝れるからね。
そうですか!実際に少し歩いている所を見せてもらってもいいですか?
こんな感じでいつも歩いているのよ。手をおおきく振って、つま先が引っかからないように踵からついて!
意識している事はすごくいいことですね!杖を使った方が楽に歩けると思うのですが、試してみますか?
私は杖は使わないの。杖を使うようになったら終わりでしょ?杖に頼っているようでは体は良くならないから!
すごい気合いですね!でもそうとは限りませんよ。杖を使った方が効率的に歩けて結果的に普段使われなかった筋肉が鍛えられる事も有ります。使い方次第です!もしそれで不必要になったらまた杖無しで歩けばいいじゃないですか。
あ、そうなの?ずっと一度杖を使ったらもう終わりだと考えていたわ。一度試してみようかしら。
今回は杖について提案しました。ただ、ノンストップというのも気になりますね。休憩も大事ですから。自分の体に合った福祉用具や体の使い方をすることで、同じ事をしていても逆に身体が良くなる事も大いにあります。自分自身の体は意外と理解していないものです。なにか疑問があればどしどし担当のリハビリスタッフに聞いて見てください!