みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

意外と知らない?装具の正しいつけ方!家族がつけれることでメリットいっぱい!

装具のつけ方には順番がある

 装具のイラスト

  脳卒中やその他の神経疾患などの方は、よく上の画像のような装具をつけています。この装具はプラスチック短下肢装具やシューホーンブレースなどと呼ばれています。特徴としては、歩くときや立つときにつま先が下に垂れ下がらないように足首を固定してくれる役割を持っています。

 

装具をつける時の順番とポイント

 装具を使用する際に一番重要な点といってもいいくらい、つける順番は大事です。字実際の順番を紹介します。

f:id:mik-taikoban:20200618164428p:plain

ベルトの順番

①踵をしっかりとはめ込む

 ここがまず行えていない人が多いです。しっかりとはめ込んで装具を装着しないと中で足が動いてしまったり、筋緊張が亢進してしまい固くなってしまいます。踵をしっかりとはめ込むコツとしては、初めにしっかりと膝を曲げた状態で踵を押し込むと足首の筋肉が緩んではめ込みやすくなります。

 

②足首部分のベルトを締める

 踵をしっかりとはめ込んだ後に、足首部分のベルトをしっかりと締めましょう!ここが緩くなると装具の効果が半減してしまいます。

※踵が入りにくい人は先に足首部分のベルトを仮止めすると有効な場合もあります。

 

③つま先を伸ばす

 足首部分のベルトを締め終わったら、次は足の指が曲がっていないが確認しましょう!無意識に足が曲がっていて、指先の皮膚や関節に負担がかかり、痛めてしまう方も少なくありません。しっかりと指先を伸ばしましょう。

 

④つま先部分のベルトを締める

 つま先を伸ばし終わったらそのままつま先部分のベルトを締めましょう!

 

⑤ふくらはぎ部分のベルトを締める

 つま先部分のベルトを締め終わったら最後にふくらはぎ部分のベルトを締めましょう!

 

⑥最後に

 装具のベルトをすべてつけ終わった後は、必ず足の側面が装具に当たっていないか、皮膚を挟み込んでいないかを確認しましょう!意外と多いのが、装具を外した後に皮膚が赤くなっていたり(くるぶしや親指の付け根など)、実際に足に痛みが出てしまったりします。装具の装着感やずれ、皮膚の巻き込みがないかを確認して、トラブルを避けましょう!

 

装具をつけることでメリットがいっぱい

 装具は自分の体の機能を補ってくれる道具です。自分に適した装具を装着することで歩けない人が安全に歩けるようになったり、立った時に姿勢が安定することがよくあります。しかし、装具を自分でつけることは難しいです。片麻痺になると、片手で装具のベルトの操作や踵のはめ込みなどを行わなければならないのでより難しくなります。最近ではベルト部分の改良ができるタイプもありますが、それでも困難な人は多くいます。家族様・同居者様・その他のスタッフが少しお手伝いできるとその人らしい生活が安全に行えるかもしれません。

 

 みき訪問看護太鼓判では、日々精力的に利用者様の看護・リハビリを行っています!もちろん装具のつけ外し方の相談にものります!


訪問看護・リハビリのご依頼やご相談は
みき訪問看護ステーション太鼓判まで
お電話ください

0794-60-5073
(スマホで番号をクリックすると
電話がかかります)