脊柱管狭窄症の治療と手術~脊柱管狭窄症のリハビリ②~
脊柱管狭窄症の治療
今回は、脊柱管狭窄症の治療と手術の方法について簡単に紹介していきます。
基本的には保存療法
脊柱管狭窄症のの治療は基本的に手術を行わない、保存療法が選択されます。
保存療法の内容としては、
・コルセットや腰サポーターをまく
・痛み止め、鎮痛作用のある薬の服薬
・神経の回復を促す薬の服薬
・リハビリによる生活指導や腰のストレス軽減
脊柱管狭窄症の薬での根本的な治療は困難と考えられています。
手術の方法
上の保存療法で、症状が改善しない・排尿、排便障害(膀胱直腸障害)が出ている・筋力の著しい低下・耐えきれない強い痛みなどがある場合に手術が選択されることがあります。
手術の方法としては、背骨の後ろにある骨を削って脊髄にかかる圧迫ストレスを逃がしてしまう方法があります。脊柱管が広がって脊髄へのストレスが軽減するといった原理で行われています。
最後に
ある論文では、脊柱管狭窄症に対して手術を行った患者と手術なしでリハビリを行った患者に分けて2年後に健康機能の点数はほとんど変わりなかったという結果もあります。このような結果から、安易に治療法を選択せず、セカンドオピニオンなども利用することが望ましいのではないかと言われています。