みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

ベッドから楽に起き上がるポイント

 

(1)起き上がりとは

起き上がりとは、

寝転んでいる状態から体を起こし、ベッド端に座ることです。

f:id:mik-taikoban:20200513115407j:plain

起き上がりには、大きく分けて2つ方法があります。

 

(2)2つの起き上がり方法

●体を真直ぐに起こす方法(オススメしない)

お腹のチカラや下半身を持ち上げての反動で起き上がる方法です。

f:id:mik-taikoban:20200513100921j:plain

多くの方が、この方法をとっています。

しかし、力が弱いとおこなえないのと、繰り返しおこなうことで腰痛などの痛みが出現することがあるため、オススメはできません。

 

●一旦、横を向いてから起きる方法(オススメ)

一旦、体を横に向け、腕の力や上半身の重みを利用して起き上がる方法です。

f:id:mik-taikoban:20200513101711j:plain

起き上がるまでの工程は増えますが、楽に起き上がることができます。

力や反動で起きないので、痛みは出にくく、力の弱い方でもポイントをおさえれば楽に起き上がることができます。 

 

 

(3)ベッドから楽に起き上がるポイント

楽に起き上がれる方法は、上記で紹介した、横を向いて起き上がる方法です。

横を向いて起き上がる方法のザックリとした流れは、

「仰向けから横向き」→「横向きから座り姿勢」

です。

 

それぞれを少し詳しくみていくと、

1.仰向け姿勢から横向き

いわゆる寝返りといわれるものです。

① 膝をたてる

f:id:mik-taikoban:20200513111728j:plain

膝をたてることで、力が弱い人でも、脚の重みを利用して寝返りができます。

 

②たてた膝を横に倒す

f:id:mik-taikoban:20200513111912j:plain

f:id:mik-taikoban:20200515133139j:plain

たてた膝を起き上がりたい側に倒します。この時に、腰も一緒に捻じれると次の動きが楽です。

 

③上半身と頭を横に向ける

f:id:mik-taikoban:20200513112129j:plain

f:id:mik-taikoban:20200515133419j:plain

腰まで捻じれたら、起き上がりたい側と反対の腕を起き上がる側に移動させながら、おへそを覗き込むように頭と肩を横に向けていきます。

 

2.横向きから座り姿勢

④肘で上半身を支える

f:id:mik-taikoban:20200513112620j:plain

f:id:mik-taikoban:20200515133706j:plain

 体が横を向けたら、上半身を起こしながら、肩の真下辺りまで肘を引き上半身を肘で支えます。

 

⑤手の平で上半身を支える

f:id:mik-taikoban:20200513113010j:plain

f:id:mik-taikoban:20200515133807j:plain

上半身を支えている肘を伸ばし、手の平で体を支えます。脚はベッドから投げ出して下ろします。

 

⑥起き上がり完了

f:id:mik-taikoban:20200513113130j:plain

f:id:mik-taikoban:20200515133940j:plain

両方のお尻に体重がかかるまで上半身を起こせたら、起き上がり完了です。 

 

 

 

 ①~⑥に区切って書きましたが、流れるようにおこなうと、よりスムーズにおこなえます。

 

今回は、基本的な起き上がり方法を書きましたが、関節の動きに制限があったり、麻痺があったりすると、別の方法が楽なこともあります。

よりご自身に合った起き上がり方法は、ご担当の作業療法士理学療法士にお尋ねくださいね。


訪問看護・リハビリのご依頼やご相談は
みき訪問看護ステーション太鼓判まで
お電話ください

0794-60-5073
(スマホで番号をクリックすると
電話がかかります)