リハビリ目線の生活の評価!どのような視点で患者・利用者をみているかをお伝えします
リハビリの評価
今回は、どのようにしてリハビリのスタッフが利用者様・患者様のことを見てどんなことを考えながら仕事をしているかを紹介します。
よく使われる生活の評価は2つ。
FIM(Functional independence measure)
BI(Barthel index)
この二つを基準に日常生活を見ているリハビリスタッフが多いかと思います。
それぞれの項目として、
FIM
・食事・整容・清拭
・更衣(上半身)・更衣(下半身)
・ベッド、椅子、車いすへの移乗
・トイレへの移乗・浴槽、シャワーへの移乗
・歩行、車いすなどの移動・階段昇降
・理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶
の18項目を1~7点で評価します。
BI
・食事・移乗・整容・トイレ動作
・入浴動作・歩行・階段昇降
の10項目を2~4段階で点数をつけて評価します。
また、これの評価をする時は、実際に生活場面でできている動作の点数とリハビリ場面ではできている動作の点数を分けてつけて、その差の原因を考えたり、差を埋めてできる限り自身でできるような環境を整えていくように考えています。
理学療法士・作業療法士の違い
理学療法士、作業療法士には法律がありまして、そこには身体に障がいがあるものに対して基本動作能力の回復を図る(理学療法)。身体又は精神に障がいがあるものに対して、応用動作能力又は社会適応能力の回復(作業療法)を図ることと明記されています。
つまり、理学療法士はなんらかの原因で身体に障がいを負った人に対して、基本動作能力(寝返り・座位・起立・歩行など)を回復させる理学療法を用いて日常生活への復帰や支援を行っている。
作業療法士はなんらかの原因で身体又は精神に障がいを負った人に対して、応用動作能力・社会適応能力(家事・買い物・計画・主体性)などを回復させる作業療法を用いて日常生活への復帰、支援を行っている。
という違いがあります。
リハビリを行う上で重要に思っていること
訪問中は利用者様や家族様が「安全にその人らしく生活できているか」を重視してみている事が多いです。利用者様の生活は多種多様で地域によっても全く色が違います。効率の悪い動作や生活を行っている人もいます。安楽で効率の良い方法をもちろん提案しますが、それを押し付ける必要はないと思っています。(※危険が伴う場合はこの限りではありませんが...)あくまで、選択するのは利用者様・家族様です。その人らしく安全に生活を続けていく為の方法を理学療法・作業療法を交えながら、一緒に考えて実践していくことが重要なのではないかと考えて日々リハビリを行っています。