パーキンソン病のリハビリ②進行度の指標
パーキンソン病は、症状が徐々に進行していく病気ですが、病気の進行速度はそれぞれの人によって異なります。
パーキンソン病の進行度を示す指標として、ヤールの分類という重度分類あり、StageⅠからStageⅤまでがあります。
ヤールの分類
StageⅠ:症状は左右どちらか一側性で、振戦や筋固縮はないか、あっても軽度。
SageⅡ:症状は両側性で振戦や筋固縮はみられるが軽度。日常生活や仕事にやや不便さがある。
StageⅢ:姿勢反射障害が出現。突進減少がみられる。日常生活に支障は出るが一人で生活は可能で介助は不要。
StageⅣ:高度障害を示すが、歩行は介助なしにどうにか可能。
StageⅤ:介助なしにはベッド又は車椅子生活となり、日常生活は全面介助。
パーキンソン病の予後
パーキンソン病自体は進行性の疾患です。患者によって進行の速さはそれぞれです。
適切な治療を行えば、通常発症後10年程度は普通の生活が可能です。それ以後は個人差があり、介助が必要になることもあります。
しかし、生命予後は決して悪くなく、平均余命は一般より2~3年短いだけです。高齢者では、脱水、栄養障害、悪性症候群に陥りやすいので注意が必要です。生命予後は臥床生活となってからの合併症に左右され、誤嚥性肺炎などの感染症が直接死因になることが多くあります。
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