みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

電動ベッドで介助量が軽減!意外と知らないポジショニング(褥瘡予防)

電動ベッドの役割

 

 電動ベッドとは、電動(多くはリモコン)で背中が持ち上がるリクライニング機能がついているベッドのことです。種類によっては、膝を持ち上げてくれる膝上げ機能やベッドの全体の高さを調節をしてくれるものもあります。

 介護ベッドのイラスト

 

電動ベッドが便利な点をいくつか紹介します。

 

①起きやすくなる

 もちろんですが、リクライニング機能があるので筋力が関節可動域が狭い方でも体を捻じらずにベッドから起きることができます。

 

 注意点としては、自分で寝返り・起き上がりができる人でも、頭の角度が上がっている事で、体を動かす制限になってしまうことがあります。そういう場合は一度頭の角度をおろしてから寝返りや起き上がりをしてもらうようにしましょう。

起き上がりがしやすくなるポイント

 

②立ち上がりやすくなる

 椅子から立ち上げることが難しい人も、ベッドの高さを上げることができるので比較的簡単にベッドから立ち上がることができます。

こちらの記事も併せてどうぞ↓↓

 立ち上がりが楽になる3つのポイント

 

③おむつの介助が楽になる

 ベッドの高さを変えることで、自分に合った高さで作業が可能です。無理な態勢で介護を続けると、介護をする方の体を痛めつけてしまう為、自分に合った高さで作業を行うようにしましょう!

 

④転落防止

 体動が激しい方などは、ベッドの高さを最大限下げることで、転落時の事故を最小限に防ぐことが可能です。ベッドの横に転落防止用のマットを置くことでより効果的になるでしょう!

 

⑤ベッド上で食事がとれる

 自分で座ることができない。・座った姿勢を保つことができない・車いすへ座ると疲れてしまう。などという方が背上げを行うことで座位を取ることができ、安全に食事・飲水の摂取が行えるようになります。最低でもリクライニングの角度は30°以上に設定しましょう!(誤嚥を防ぐため)

 

電動ベッド操作の注意点(褥瘡に気を付けて)

 電動ベッドに寝たことがありますか?

 私は一度体験で寝たことがあります。そして、寝た状態で背上げ(リクライニング)機能のボタンを押すことで頭が上がっていくのですが、その時の背中の不快感は想像以上でした。皮膚が薄く・弱い高齢の方だとベッドと背中で皮膚がすれて伸ばされてしまい、褥瘡につながることもあるそうです。

 

対策

 先に膝上げ機能を使いましょう!膝上げ機能でお尻の位置が滑らないように固定してから背上げ(リクライニング)を行うことで背中のずれが減り不快感がなくなります。なので、ベッドに小柄の方を寝かせる時に位置は足が持ち上がる部分に股関節(お尻)を合わせましょう!

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イメージ

 その他の福祉用具の使い方がわからない・本当にこの使い方でいいのか、もっと楽な使い方はないのかなどの疑問があれば、近くの福祉用具売店やリハビリの専門職に質問してみてください!


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