みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

糖尿病の怖さ①意外としらない!?糖尿病のフットケアと足の切断

 

糖尿病と足の切断とフットケア

横から見た足のイラスト

 

 訪問看護で担当する人は、様々な疾患や病態の方が居ます。中には糖尿病が合併している事も珍しくありません。糖尿病になり、血糖値のコントロールが上手く行っていないと、様々なリスクがありますが、今回は糖尿病と足の切断の関係、自分でできるフットケアについて紹介します。

 

糖尿病と足の切断

 糖尿病になり、血糖値のコントロールが上手く行っていないと血管へのダメージが大きくなります。そうなると動脈硬化に繋がり、その他の血管性の疾患(心臓病や脳卒中)のリスクも高くなります。

どろどろの血で詰まった血管のイラスト

 高血糖による血管へのダメージは毛細血管をむしばみ、動脈硬化と相まって血流がとても悪くなってしまいます。血流が悪くなると、体の隅々まで酸素や栄養素をいきわたらせることが難しくなり、傷の治りが遅れるor傷が悪化して行ってしまいます。

 

 また、糖尿病では末梢神経の機能が低下する事も特徴の一つです。足先のしびれや足裏の感覚が鈍くなっている人も珍しくありません。そうなると、ちょっとした傷に気がつかなかったり、やけどに繋がったりします。そして、傷が小さい内に気が付かない為、段々と傷が大きくなり、より傷が治りにくくなってしまいます。そうなると傷が潰瘍になったり、壊死してしまい足を切断しないといけなくなるケースが出てきます。

擦り傷のイラスト

 

定期的にフットケアをしましょう

 このような足の切断を予防していくためには、定期的なフットケアが重要です。実際に自分または、訪問サービスで出来る簡単なフットケアについて紹介します。

 

①足の状態をみよう

 できるだけ毎日足の状態をみて見ましょう。特に足の色や傷の有無を確認しましょう。足の裏など確認しにくい部分は手鏡を使用してみましょう。

 

②靴のサイズを確認しよう・靴の中を確認しよう

 靴のサイズが小さい場合は、足先への負担が大きくなり、血流障害にも繋がりやすくなります。また、靴の中に小石や棘が入っていたりすると、傷が出来やすいので靴を履く前に確認しましょう。

 

③靴下は家の中でもはこう

 靴下は、乾燥や皮膚を保護してくれる役割があります。家の中でも靴下をはいて傷の予防を行いましょう。

 

低温やけどに注意しよう

 こたつや湯たんぽ、カイロなどを持続的にあてる事で、低温やけどになる場合があります。やけどにも十分注意が必要です。末端の一部を温めるのではなく、部屋の全体を暖める様な意識をしましょう。お風呂の温度にも注意しましょう。事前にお湯の温度を確かめてから湯船につかるようにしましょう。

 

⑤爪切りにも注意しよう

 深爪にならないように注意しましょう。爪のサイドを丸く切ってしまう事によって肉が爪に対して肉が盛ってしまい、傷が出来る事がある為、注意が必要です。

 

⑥異常がある場合は早めに受診しよう

 

 どれだけ注意していても、傷が出来る場合は有ります。可能であれば自分でできる応急処置をした上で、必ず受診するようにしましょう。

 

今回は以上です。

みき訪問看護ステーション太鼓判では、無料でお試しの評価(動作や姿勢)を行っています。試してみたい方は、是非ご連絡ください。


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