いまさらリハビリをしても良くならないと思っているあなた!!リハビリの可能性について
期間が立っていても良くなる可能性がある
骨折してから時間がたっているからもうこれ以上良くならないよ。脳卒中になってしまって、回復期を退院したらもう後はこれを維持していくだけでこれ以上よくなる事は無いんでしょ?という方が多くいます。
確かに、疾患的や病態的、栄養状態的に難しい人もいます。しかし、筋力やバランス、動作の回復は意外と時間がかかるものです。あきらめずに取り組んでみませんか?実際の例と研究について紹介したいと思います。
股関節の手術の場合
股関節の手術の一つである人工股関節全置換術という手術についてです。研究では、手術後数カ月で手術前より筋力が回復すると言われています。一方で、手術をしていない人(健常者)と比べて同程度まで回復するには4~5か月または、2年たっても筋力の低下を認めているという研究結果が有ります。
つまり、手術後に大幅に筋力は回復するけど、手術していない人と比べると2年たった後も筋力が低下している可能性が有るということです。通常大体の方は手術されて自宅に退院するまで、早い人で2週間、遅い人でも3ケ月程度です。その後は自分でトレーニングを行う人が多いと思いますが、この方法が少し目的とずれていたり、行わない場合は、目的の筋力は一向に鍛えられないままとなってしまいます。
なので時間がたっていてもリハビリを受ける事で回復する可能性は大いにあるということです。実際に手術後2年間痛みがあった人がリハビリを受けて痛みがなくなったなんて話もあります。
※人工股関節全置換術とは、骨折や変形によって傷ついた股関節を人工の物に替える手術です。関連の記事はこちら→大腿骨頸部骨折のリハビリ:人工股関節全置換術と脱臼
脳卒中の場合
脳卒中はリハビリしても時間がたっていたらもうよくならないと言われる最たる病気の一つです。確かに脳卒中のリハビリは早期に行うことが効果的という研究結果が出ています。しかし脳卒中のリハビリの研究では、一度機能しなくなった神経は回復しないとなっていますが、正しいリハビリを行うことによって脳の中で担当変更が起こり、できなかった動作ができるようになる可能性があるとされています。
実際に脳卒中で病院では、歩けなかった方が数年後に違う訓練を受けて、歩けるようになって旅行に行かれたなんて話もあります。
ただこのような例はリハビリスタッフだけの力では難しく、本人がやる気で強い意志が必要になる場合が多いです。お互いに強い気持ちをもってより良い生活に近づいて行けるといいですね!
今回は以上です。
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