理学療法士（PT）と作業療法士（OT）の違いってなんでしょうか！

理学療法士と作業療法士の違いとは

　今回は、簡単に理学療法士（PT）と作業療法士（OT）の違いについて説明していきたいと思います。

理学療法士（PT）とは

「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう

理学療法士及び作業療法士法という法律では、上のように規定されています。

簡単に説明すると、

　体に何らかの障害がある人に対して、色々な策（運動やマッサージ・機械の刺激）を使って、日常生活の基本となる立ち座りや寝返りなどの回復を図っていく職業です。

具体的には、

・骨折後の歩行練習

・脳卒中後の寝返り練習

・寝たきりの予防体操

などが挙げられます。

作業療法士（OT）とは

「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。

これも簡単に説明すると、

　体や精神に障害がある人に対して、色々な策（手芸や工作など）を使って生活する上での社会的に必要な能力の回復を図っていく職業です。

具体的には、

・調理訓練

・認知症の方に対する環境設定

・職業復帰に向けたパソコンの練習

などが挙げられます。

まとめ

　よく、理学療法士（PT）と作業療法士（OT）違いとして、PTは足のリハビリをする人。OTは手のリハビリをする人という方がいますが、本来は、

基本的な動き

・寝返り

・起き上がり

・座位

・立ち座り

・立位

・歩行

等の回復には、理学療法士が専門的に行う事が多く、

その先の応用的な動き

・食事

・トイレ

・家事

・買い物

・地域への参加

・就学

・就労

に関しては作業療法士が専門的に行う事が多いです。

　とはいえ、多くの理学療法士・作業療法士のリハビリ内容はかぶっている面が多く、その人個人によって得意としている部分が変わってきます。また、作業療法士の特色として、精神疾患をお持ちの方へも作業等を通して社会・生活支援を行える点があります。