痙縮ってなに?拘縮にならないように注意が必要!
今回は、痙縮についてお伝えします。
痙縮とは
一般的には手のツッパリや足のツッパリ、脳卒中の後遺症として出て来るものとして最近はテレビのCMなんかでも紹介されています。
脳卒中の片麻痺の方で、麻痺している側の腕がくの字に曲がった状態で歩いているのを見かけたことがある人も多いと思います。また、現在自分がこのような状態になっている人もいるかとおもいます。簡単にいうとこの腕の状態を痙縮と呼びます。
痙縮の原因
痙縮は脳や脊髄(中枢神経)を損傷することで出現してくる可能性が有ります。伸張反射の亢進の結果として現れる症状です。また早く関節を伸ばそうとすればするほど抵抗が強くなる速度依存性の特徴があります。
※伸張反射とは、筋肉が自分の意志とは関係なく引き伸ばされた時に筋肉が縮む反射のことで、脚気の検査で膝を叩くのも伸張反射の検査の一つです。
通常は脳によって反射はある程度抑制されている状態ですが、脳や脊髄に損傷等が起こると、反射に抑制をかける事ができず、反射が強く・起きやすい状態になってしまいます。
痙縮と拘縮
痙縮になると関節が曲がりっぱなし、もしくは伸びっぱなしになってしまう人が多いです。このような状態が続くと関節が動かなくなってしまう拘縮に繋がってしまうリスクが高くなります。また、痙縮が強いと拘縮の様に自分の力だけでなく、人の力を借りても関節が動かないと言ったケースもあります。
実際の症状としては、
・膝が伸びない
・足首、つま先が上がらない
・両足が内に閉じてしまう
・手の指が伸びない
・手がグーのまま動かない
・肘が伸びない
などの症状が代表的ですが、これら以外の関節にも影響を与えます。
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