みき訪問看護ステーション太鼓判ブログ

このブログは、あくまで一般的なリハビリテーションの方法や情報、体験談と解釈していただき、必ず主治医やご担当の療法士にご相談の上で実施するようにしてください。

リハビリ事例⑧:痛みでなんにもできない!?

実際に起こった事例について紹介

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 今回は、腰の痛みがある高齢の女性の方とのお話です。腰痛が長引いてしまい、精神的にも少し落ち込みが見えています。腰の痛みが治らないことに対して、不安や焦り、悲観的な感情を持っている様子です。

 

調子はどうですか?

駄目だわ。変わりなく腰が痛すぎてなんにもできない。

そうですか。痛みが続いているのはつらいですね。

リハビリをやってもらったら治してくれると思ってたんだけど。

最近の腰の痛みは点数にするといくつですか?10点がとても痛い~0点は全く痛くないだったとしたらどうですか?

うーん、やっぱりずっと5~6点くらいはあるかな。

そうですか!1ヶ月前よりも良くなってますね。

いいえ、痛いままよ。この痛みさえなくなったら何でもできるのに。

先月は8~9点とおっしゃってました。確実に数字は減っていってます。では、痛みが何点くらいなら動けそうですか?

そうだったっけ?うーん、2点くらいだったら動けると思う。

じゃあそれを当面の目標にしてみましょう。その為には週に1~2回のリハビリだけでは効果が出るのに時間がかかります。リハビリがない時も協力できますか?

自主練習ってことね。続くかわからないけど痛みが減るのなら少しやってみようかしら。

 

痛みが慢性的になる人は、痛みに対する認識がゆがんでいっている可能性が高いです。

『この痛みさえなければ何でもできる』

『困っているのは痛みだけ』

『痛みでなんにもできない』

『痛みが全くよくならない』

等の発言をされることが多いです。慢性的な痛みに関しては、(有酸素)運動が効果的という研究結果が出ていますが、これを認識してもらうのに時間がかかったり受け入れが困難な場合が多いです。なので、ご自身に痛みの強さを数字化してもらって経過を伝えることが非常に重要です。


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