認知症の重症度ってどうわけてるの?
認知症の重症度分類
認知症の重症度の分類は主に3段階、軽度・中等度・重度と分けられます。どのように分けられるのか見ていきましょう。今回は2つの検査や評価を使って分類していきます。
発症~軽度
この段階では、数分から数日の記憶の障がいが主になっています。見守りがあれば日常生活は問題なく送ることが可能なことが多いです。認知症の評価として有名なHDS-rでは19点/30点以上の方です。FASTと呼ばれる①~⑦段階の評価では、3段階目までの状態で、
・物を置き忘れ
・ずっと行ってきた仕事の効率が落ちる
・新しい旅行先が行けなくなる
中等度
この段階では、通所サービスの利用や施設入所の検討を行う時期と言われています。日常生活を送る上では介助者や介護者が必要になってきます。HDS-rでは15点前後、FASTでは、4・5の段階に当てはまります。
・家計の管理ができない
・買い物に行く事ができない
・入浴への促しが必要になる
・数か月や数年の記憶の障がいが起こる
重度
この段階では、入所や看取りについて検討する段階です。失禁や歩行障害など寝たきりに近づいた症状が出てくる時期でもあります。HDS-rでは4点前後、FASTでは6・7の段階に当てはまります。
・入浴に難色をしめす
・更衣が困難になる
・失禁
・歩行障害
・笑顔の消失
重症度に関して、具体的な生活の例も挙げてみました。何かの参考になれば幸いです。